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文化による街おこしに思うこと(熱海、伊豆北川にて)

時間が止まっていた(と思われていた)街が、今動き出している。
そんなことに気づくことが、最近少なくない。
週末の旅行で出会った出来事2つ。
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一つ目は「混流温泉文化祭」という名の活動。インターネットをぐるると「日本各地の温泉街の交流と、美術作家の制作環境の向上を目的としたプロジェクト」ということらしい。
たまたまですが、熱海駅の仲見世通り商店街通りに落書きをしている学生さんを発見。なにしてるんですか?と聞いてみれば「地域とアートをつなぐ取り組みで滞在制作をしてるんです。」とな。ふむふむ。どうやら武蔵野美術大学の学生さんらしい。
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商店街のガラスがたのしい表現の場に。
お店の個性も活きてます。
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そういえば、いつだったか別府温泉でも「混浴温泉世界」という芸術祭にであったこともありました。
アートと温泉は仲良しですね。

もうひとつは、伝統的な行事や風習に新たなスポットを当てる取り組み。
これまた出会ったのは、お雛様の「つるし飾り」。
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<稲取温泉旅館協同組合による説明>
雛のつるし飾りの風習は、江戸時代後期の頃を発端に『これは稲取独自の伝統の飾りもので、その起源はさだかではありませんが、明治生まれのおばあさんがこどもの頃からつるし飾りがあった 』と言いますから、その歴史はゆうに百年以上を超えるものと思われます。
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地域の人たちが育ててきた文化。
稲取温泉の活動が発端になり、北川温泉で宿泊した旅館「望水」でもきれいに飾ってありました。
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こういうひとつひとつの動き。
旅先で見つけると、すごくいい気持ちになります。

温泉と温泉。伝統行事と伝統行事。遠くにある街が、いろんなテーマでどんどんつながって行くと楽しいですね。
最初は点同士でも、それがネットワークになり、面として活性化していく。
「ゆるキャラつくる=街おこし」じゃないよね。
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例えば、横須賀だったらどこだろう?
佐世保ってのは意外性がないな...。はは。
ではまた。